青空のもとにそびえる雄大なカナディアンロッキー。バンクーバーはその南西沿岸に位置する太平洋に面した美しい街。様々な人種と文化が入りまじる土地。私をとりこにした自由な発想と全てを包みこんでしまうカナダという国の包容力に魅せられて、この土地に住みついた私"まゆ"が、異国での生活を、文化・食べ物・人々・行事など、あらゆる面から綴った読み物です。普段の生活から生まれるちいさな発見や旅行好きの私が訪れた数々のカナダの田舎町のことなどを気ままにざっくばらんに書いてます。 お茶でも飲みながらお時間のある時に、読んでくださいねぇ


カナダからの手紙 vol.20

〜スタイルを楽しむ家 in Vancouver〜

 バンクーバーに住んでいる人はお散歩が大好きです。『お散歩』というようなゆるゆるなものじゃなくて、『ウォーキング』と言わないと失礼かもしれません(笑) このあたりは海岸線に遊歩道が設けられていたり、大きな公園があったり、山のトレッキングコースがあったりと、ウォーキングする場所に適した環境がたくさんあります。そんななかでも私は・・・家のご近所を歩くのが好きだったりします(笑) なぜって??? それは、特徴のあるお洒落な外観の家が建ち並んでおり、そんな家を見ながら、「この家、素敵ね〜」、「こんな家に住みたいね〜」、「こんなふうに改築したいね〜」・・・なんて、好き勝手なことを言って歩くのがもっぱら私の退屈しないウォーキング法なのでございます(*^。^*) そんな私の日常風景から、今回は、バンクーバーにある家のスタイルいろいろをご紹介させていただきますね。

********************* チューダー様式 *********************

 ヨーロッパからの移民が多く入植したこの土地には、1900年〜1930年代に人気のあったチューダー様式というイギリスの建築様式の家があります。柱など木の骨組みを漆喰で埋めた壁やレンガが特徴のハーフティンバーと呼ばれる外観の造りは、イギリスの重みのある伝統をそのまま受け継いでクラッシックで品のあるデザインです。格式高い家のスタイルとして、その家の多くは、大きな庭のある大きな敷地に建てられた静かなただ住まいという雰囲気をかもしだしています。そのため、高級住宅街に今もその原型を変えずに残っている傾向にあります。イギリス人の方は、このスタイルの家を好まれますし、それなりのステイタスがある方、年齢も比較的高めの方が住んでいることが多いようです。もちろん、どの家も庭が綺麗に手入れされていて、夏にはバラの香りが漂う優雅な絵に描いたような暮らしがそこにはあります。私には、夢の世界のお話ですけれどねっ(笑) 落ち着いたインテリアも素敵ですが、歩くたびに「きゅっ、きゅっ」と軋む音がする古いオリジナルの床がなんともいい味をだしています。

******************** ヘリテージハウス ********************

 市より歴史的に価値があると認められた建築物を、ヘリテージハウス・ヘリテージビルディングと言います。建てられた時の状態を保持することが条件ですので修理代の一部が援助されたりするというメリットもありますが、好き勝手に改築・改装をしてはいけないことになっています。また多くの規制や規則があるので、ヘリテージとして保つのもなかなか簡単な事ではありません。クィーン・アン、ビクトリアン、エドワーディアン、ジョージアンなどと言われる古くてデザインの凝った家が多くあります。外壁も、濃い緑、バーガンディー、マスタードなど色使いが豊かで見ていて心がワクワクするような時代を感じるスタイルであったりします。一年に何度かヘリテージハウスツアーが開催され、一部のヘリテージハウスが一般公開されます。家の中に入って見学ができ、その家の由緒まつわる話を聞いたり、その土地の歴史を学んだりできる楽しいツアーです。ヘリテージハウスをB&B(朝食付きの宿)として利用している場所もあるので、旅行者の方は、時にはホテルではなくてこんな家に宿泊してみるのもオススメです。古き良き時代の暮らしを感じることができるのも、なんだかロマンチックじゃありませんか?アンティークが大好きな方にもオススメします!

******************** ランチャースタイル ********************

 1940年〜1970年に人気のあったスタイルで特徴としては、細長い平屋建て、屋根が低め、窓は大きめにとってあり、ガレージが家の一部に付いています。比較的カジュアルな外観です。間取りもオープンプランでシンプルな造りです。車をガレージに泊めてそのまま家に入れる便利さ、2階部分がないので階段を上り下りする必要がないこと、部屋もバリアフリーに設計しやすく部屋数も少ないことから年配の方に好まれます。また、若い夫婦や子供が巣立ってしまった熟年夫婦というように小さな家族が住む傾向があります。このスタイルの家が売られる際に『初めて家を購入される方に最適の家』という宣伝文句をよく見かけます。これは、若い人向けに、家が小さいぶんだけお値段もお手ごろですよ〜、というような売り文句をうたっているわけです。こぢんまりとした家なので手入れもしやすく、お掃除もしやすいといのも魅力ですね。

****************** バンクーバースペシャル ******************

 1965年〜1985年にバンクーバーに建てられた建築スタイルを主にバンクーバースペシャルと呼びます。箱型で1階部分はレンガや石作りになっていて2階にバルコニーが付いているのが特徴です。間取りも1階と2階が同じように、リビング、キッチン、浴室、寝室があり、どちらかのフロアーを人に貸せるように、または二世帯住宅として利用できるようになっていることが多く、香港やイタリアからの移民に人気があったようです。現在では、最初からどちらかのフロアーを貸し出して、ローンの返済が楽になるよう副収入を得ようとする人達が購入するケースが多く見うけられます。一軒家を所有したいのだけれど、金銭的にちょっと厳しいかな・・・という方にはぴったりの造りの家です。土地にいっぱいいっぱいに建てられているので、家のスペースは広いですが、お庭はその分小さめであったりします。

*********** ウエストコースト・コンテンポラリー ***********

 四角い壁で囲まれたモダンな作りが特徴のウエストコーストスタイルは、シンプルですっきりとしたデザインのものが多くあります。家の大きさや外壁の色はさまざまで、斬新でお洒落であります。こだわりのある人は、人気のある建築家に設計を依頼してセンスの良さが光った洗練されたものを建てたりします。最近のバンクーバーは、レストランも、ショッピングモールも街全体がコンテンポラリースタイルがトレンドですので、新しい街の景観にスタイリッシュに溶け込んでいます。

 以上が特にバンクーバーで特徴のあるスタイルの家のご紹介です。その他にも、最近では、北米スタイルの代表とされるクラフツマン様式といわれる家が建てられています。トラディショナルな風合いで緩やかな勾配の屋根が重なり、白い格子の窓、入り口には広めに取ったポーチがあるのが特徴で、木や石などの素材の良さを組み合わせたスタイルです。個人的にこの入り口にポーチのある家が私の憧れのスタイルなので、次は絶対このスタイルの家を購入したいと強く願う一方、今の家にポーチを創ってしまおうか・・・などと企んでいる今日この頃です(^・^) バンクーバーといっても、地域によって建っている家のスタイルが違っていたりしますので、いろいろ見て回るのもおもしろいですよ♪


      Vol.19 〜カナディアンロッキーへ行こう♪〜
      Vol.18 〜2010冬季オリンピックへ向けて〜
      Vol.17 〜きれいでいたいねっ!〜
      Vol.16 〜ホリディ♪ Celebrate♪〜
      Vol.15 〜カナダde イギリスを感じちゃお♪〜
      Vol.14 〜パーティー気分な日々〜
      Vol.13 〜なぜ?なぜ?のカナダにおける不・思・議〜
      Vol.12 〜なんちゃってインテリアデザイナーとHandyman君〜
      Vol.11 〜スウィートホームを探して〜 Part U〜
      Vol.10 〜スウィートホームを探して〜 Part T〜
      Vol.9 〜シ・ョ・ウ・ゲ・キ〜
      Vol.8 〜先住民とパウワウ祭♪青空の下で☆〜
      Vol.7 〜初夏のよそおい、うっ・らっ・ら〜♪〜
      Vol.6 〜メリークリスマス☆from CANADA〜
      Vol.5 〜"定価で洋服は買わない"の哲学って?〜
      Vol.4 〜OPEN HOUSEにで〜かけてみぃ〜よぉっ!〜
      Vol.3 〜カナダから浦島花子がこんにちは 第2弾〜
      Vol.2 〜カナダから浦島花子がこんにちは 第1弾〜
      Vol.1 〜B&Bふらり旅〜
      創刊号 〜秋のバンクーバー。楽しみ方それぞれ。〜

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