青空のもとにそびえる雄大なカナディアンロッキー。バンクーバーはその南西沿岸に位置する太平洋に面した美しい街。様々な人種と文化が入りまじる土地。私をとりこにした自由な発想と全てを包みこんでしまうカナダという国の包容力に魅せられて、この土地に住みついた私"まゆ"が、異国での生活を、文化・食べ物・人々・行事など、あらゆる面から綴った読み物です。普段の生活から生まれるちいさな発見や旅行好きの私が訪れた数々のカナダの田舎町のことなどを気ままにざっくばらんに書いてます。 お茶でも飲みながらお時間のある時に、読んでくださいねぇ


カナダからの手紙 vol.8

〜先住民とパウワウ祭♪青空の下で☆〜

最近は、30℃を超える暑さが続くバンクーバーです。このままだと、今年は夏が終わる前に水不足になるかもしれないらしい…。(+_+) 節水!節水! 夏のバンクーバーは、様々なイベントが開かれ週末は大忙しです!そのひとつに先住民のお祭り『パウワウ祭』があります。カナダの歴史は先住民の存在を知らずして語ることはできません。今回は、この『パウワウ祭』をご紹介しながら先住民について触れてみたいと思います。
カナダでは、先住民のことを“インディアン”と呼ばず、“ファーストネーション”という呼び方します。『パウワウ祭』には、各地に散らばる部族が大集合。このバンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州(BC州)には、200もの部族が存在します。お祭りの最初は各部族の酋長を先頭にグランド内を行進です。どの酋長も大きな羽の頭飾りをつけて貫禄あり〜。(^_^) 「酋長」と言う言葉どおり、存在があって堂々とした姿からオーラがでてるみたいです。『パウワウ祭』の見所は、ダンスコンテスト。ワシやタカの羽根で作った鮮やかな民族衣装を身にまとい、大地に響くドラムの音にあわせてリズムを取ります。大きなドラムを7人から10人の大人が囲んで、片手にバチを持って叩きながら、喉の奥から声をだすように抑揚をつけた独特の歌い方をします。衣装も部族によって特徴がありさまざま。背中に大きな羽をつけた男の人たちの迫力はすごい。幾何学模様がデザインされた衣装を着て勇ましく力強くステップを踏みます。顔にペイントしてキリッと引き締まってかっこいい。(-_☆) 小さな三角錐の金属の筒をいくつもスカートに縫い付けた女性は、片手に羽のウチワ?を持って上品に踊ります。ステップを踏むたびに“ジャンジャン、ジャンジャン”と筒同士が当たって重みのある音がします。「ジングルダンス」と言うそうです。心に響くドラムの音とダンスは神聖で自然界のスピリットを感じる気がします。
隣に座っていた先住民の女の子がおいしそうに何やら食べていました。(^0^*) 聞いてみるとそれは“インディアンタコス”だと言うこと。早速探しに行きました!あった、あった、屋台には、BBQサーモン、揚げパン、インディアンタコスなどが売られていました。お目当てのインディアンタコスは大きな揚げパンにレタス、トマトをのせて、チリビーンズ、ひき肉が入ったサルサソースをかけてチーズをふります。見た目のこってりした印象よりさっぱりしておいしい。\(^O^)/  お土産には、ドリームキャッチャー、ドライサーモン、シルバージュエリー、マスクなどの工芸品が並んでいます。「ドリームキャッチャー」はお土産として大人気♪ 「クモの巣状に編んだ網に悪い夢を引っ掛けてよい夢だけを眠っている人の元に通す」と言われる素敵な言い伝えがあります。ドライサーモンは、皮の着いたサーモンの半身に切りこみを入れて吊るして乾燥させたもの。ビールのおつまみに最高♪
先住民のアートは個性的。黒、白、赤、緑などの原色を中心にした色使いがとても芸術的です。バンクーバーの観光地として有名なスタンレーパークやキャピラノサスペンションブリッジには、背の高いトーテムポールが立っていますが、これらは先住民が作ったもの。カナダ西海岸を中心にした部族が、紋章として各家の先祖であると代々伝えられる動物、ワシ、タカ、熊、狼、シャチ、サル、ビーバーなどを彫刻したりしました。また神話や物語が彫られたものもあるそうで、昔は、家の前に守り神として立っていたそうです。
カナダには最初のヨーロッパ人が入植する前から先住民が住んでいましたが、最終的には白人に新しい文化を押し付けられ、迫害を受けたりしました。現在は、カナダ政府の援助を受けながら保護されて生活しています。保留地が決められていてその区内で暮らしている人が多くいます。言いかえれば、何だか囲われているような気もします。政府の援助がある為か、または、白人社会の中での仕事に就きにくいという理由からか、酒やドラッグにおぼれるというケースがめだち、この『パウワウ祭』でも長老たちが若者たちに、教育の大切さ、酒やドラッグのおそろしさを説いていました。悪い誘惑に負けて挫折した人達が、ある低所得者地域に集まり、ボロボロになりながらふらふら道路に飛び出して来たりする姿を見たことがあります。そんな彼らの姿を見て、先住民に対して偏見の言葉を吐く人も目にしてきました。もともと先住民に属する土地をヨーロッパ人が奪ったということから、その償いとして政府が生活補償をしているわけですが、その他、先住民との間に、土地の所有権、漁業権など多くの問題をかかえており、それは想像以上に根が深いようです。
先住民の先祖は、その昔アジアからシベリアを経由して渡ってきたとも言われています。黒い髪に黒い瞳、肌の色など日本人に近い容姿は親近感を生みます。移民の多いバンクーバーでは、公共では英語を話しても家族間では、母国語を話す人が多くいます。しかし、この『パウワウ祭』にいる先住民の子供達の多くが家族同士でも彼ら独自の言葉ではなく英語を中心に話していたことに少し危機感を感じる気がしました。彼らの言葉が失われつつあるという現実です。『パウワウ祭』を通して、昔から受け継がれてきた伝統や文化が失われないように、また自然を愛し自然の恩恵を受けながら共存して暮らしてきた彼らの生き方が、今後もより多くの人に尊重されるように願います。
今回は、シリアスにカナダを知るにおいてとても大切な先住民の存在を皆さんに知っておいてもらいたいと思って『カナダからの手紙』をお届けしました。打って変わって、さぁ〜て、次回は、夏の大目玉?『ゲイパレード』について、驚きあり、笑いありの楽しい様子をご紹介します。(^O^) 先日、このブリティッシュコロンビア州で同性愛のカップルの結婚が認められたこともあり、今年のパレードは、さらにパワーアップすること間違い無し!です。お楽しみに!!!


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      Vol.4 〜OPEN HOUSEにで〜かけてみぃ〜よぉっ!〜
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