青空のもとにそびえる雄大なカナディアンロッキー。バンクーバーはその南西沿岸に位置する太平洋に面した美しい街。様々な人種と文化が入りまじる土地。私をとりこにした自由な発想と全てを包みこんでしまうカナダという国の包容力に魅せられて、この土地に住みついた私"まゆ"が、異国での生活を、文化・食べ物・人々・行事など、あらゆる面から綴った読み物です。普段の生活から生まれるちいさな発見や旅行好きの私が訪れた数々のカナダの田舎町のことなどを気ままにざっくばらんに書いてます。 お茶でも飲みながらお時間のある時に、読んでくださいねぇ


カナダからの手紙 vol.1

〜B&Bふらり旅〜

私は大の旅行好き。時間とお金に余裕があれば(あんまり無いけれど)、ちょいとふらり旅にでちゃいます。(^o^)/  メジャーな観光地はもちろんのこと、地元の人しかいないような小さな田舎町も大好きです。
カナダにきてから知った存在なんですけれど、皆さんは、Bed & Breakfast(略してB&B)をご存知ですか?"朝食付きの民宿"と日本語では説明されています。B&Bにもいろんなタイプがあって、ただ単に空き部屋があるので旅行者に貸している人(この場合、安いんだけど部屋も質素で味気ない)や、根っからの料理好き&おもてなしが大好きでインテリアまで凝っている人など、ほんとにさまざまです。この後者のB&Bを探して見つけた時は大感激(☆o☆)。オーナーの個性を生かしたインテリアとスクランブルエッグとトーストだけで終わってしまわないひと工夫された朝食。世話好きで話上手のオーナーさんの人柄に魅かれちゃうと、豪華で星がいっぱいつくようなホテルもいいけれど、やっぱり私は人とのふれあいが多いB&B派だなって思います。

ソルトスプリングス島へ行くにはバンクーバーからフェリーに乗って約1.5時間。フェリーに乗ったときからなんとなく気になっていたんだけれど、この島には、やたらヒゲをのばした人が多いのよ???"小さな島だからとこやさんがないんだな〜"なんて根拠もないことをぼんやりと思っていたら、ある人が、ここには"ヒッピーさん"がたくさん住んでいるんだよって教えてくれた。な・あ・る・ほ・ど。
忙しい日々から開放され、のんびりと羽をのばすには最高の場所。島全体を一望できる高台にあるB&Bに宿泊しました。お部屋はシンプルだけど、自然に調和したつくり。外には、景色を堪能しながら入れるホットバスがあって、すっごい贅沢。Y(^O^)Y
ご主人のウェインさんは、背が高くて体格のよいおじさん。部屋を案内してくれたのも島の説明をしてくれたのもこのウェインさん。そして驚いたことに、朝食まで全部一人で作ってサービスをしているの。ひゃぁ・・・。奥さんもいるんだよ。でも手伝っている様子は全くない。確かにカナダの男の人は、日本の男の人よりも家事や料理をするけれど、ここまでご主人が一人でやってしまう事に、私もちょっとショック・・・。ウェインさんのめっちゃ太〜い男らしい指で、ワッフルやフルーツの盛り合わせを作る姿は、きっと誰にも想像できないと思う。外のテラスで朝の陽射しを浴びながらいただく朝食は、サイコーでした。*^0^*

ケベック州のモントリオールはカナダで2番目に大きい都市。ここは、フランス語圏。モントリオールで泊まったモダンな造りのB&Bのオーナーさんは英語があんまり得意ではないみたい。ていうか、通じない(+_+)。でもって、私のフランス語は"ボンジュール"どまりだし・・・。
困っていたら、トニーっていうちょいイケメン風のお兄ちゃん(彼は英語ペラペラ)が、いろいろヘルプしてくれた。きっとここの息子さんだろうなって勝手に思い込んでいた私。でも、だだ近所に住んでいる暇人さん?みたい。ブルースが大好きで、N.Y.でバンドしてた時のことを熱く語ってくれ た。ドラムをたたくようにリズムをとりながら歌ってくれたフランク・シナトラの『New York New York』。"いい声してる〜"ってしびれそうだったけど、まだ飛べないオウムの赤ちゃんを頭にのせて、これまたなにやら熱心に他のお客さんと夢中になって話をしている姿を目にした時には、笑いをこらえるのが精一杯だった。だってオウムの赤ちゃんは彼の頭を"ツンツン"しているのに何ひとつ気にしていない様子。語りだすと結構熱くなるタイプみたい。 そんなあなたは一体何者???(@_@)1泊しかできず、いろいろ聞けなかったのが、ちょっぴり心残り。

秋には楓が真っ赤に染まり紅葉が美しいローレンシャン高原。モントリオールから車で3時間のドライブ。そこには、森林の中にひっそりとたたずむかわいいB&Bがあります。傍には小川が流れ、やさしいせせらぎが聞こえてきます。バーバリアン風のインテリアは奥さんのユテさんがドイツの出身だから。ベットの上には、バスタオルで白鳥の形をつくりお庭で摘んだお花が一輪さしてありました。そのさりげないアレンジがうれしい。
ユテさんが描くトールペイントはアルプスに咲くようなかわいらしい赤いお花が中心。部屋のドアやクローゼット、ベット、バスタブ、トイレまでに花の絵が描かれています。
さらにびっくりしたことは、ご主人のアンドリューさんが、このB&Bを一人で建ててしまったこと。「お客さんは客室に入ったらすぐに、ユテの描いたペイントに気づいてくれるんだ。だけど、僕がこの家を造ったとは、僕が言わない限り誰にも分からない。だから、こうやって建築中の写真をアルバムに貼ってリビングにおくようにしているんだ。そうすれば、ユテの絵ばかりじゃなくて僕のこともみんな褒めてくれるからね(-_☆)」とアルバムを見せながら楽しそうに話してくれたアンドリューさん。奥さんばかり褒められることに"やきもち"をやいちゃってつくったアルバム。(^^;) なんておちゃめなおじさんなんでしょう。

知らない土地での出会いは、とても刺激的。まだまだ他にも行ってみたい特徴のあるB&Bがたくさんあります。例えば、その昔、愛する娘のために建てた豪邸を後にB&Bとして改築した華やかなビクトリア調の家や、大きな河の岸に浮かんでいるボートハウスをB&Bにしているユニークなお家など。

今年はどんな場所でどんな出会いが待っているのかしらん。うふふっ v(^^)v


     創刊号 〜秋のバンクーバー。楽しみ方それぞれ。〜

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